ホワイト企業に就職したらうつ病状態になった話

皆さん、今の仕事は上手くやれていますか?


そつなくこなせるかという点も重要ですが、私が重視しているのは『精神的に問題なくやれるか』です。


その仕事をしていて精神が不安定にならないか、「自分はなんでこんな事をしているんだ……」という心境にならないか。そこが一番重要です。精神が不安定になるような仕事ならスパッと辞めるべき。時間の無駄、気力の無駄、体力の無駄!


そう考えています。
こういう思考に至ったのは、始めて就職したホワイト企業うつ病状態になったからです。


初就職はホワイト企業

私が始めて入ったのは、物流関係の会社です。始めに言うと、そこは超とつけても良いほどの優良企業。ホワイト企業です。

  • 時給1000円
  • 福利厚生完備
  • 残業はほとんど無い
  • 休日出勤もまず無い
  • 車両系資格の取得費用も出る
  • 昇進あり(私は入社5ヶ月目で契約から正社員になる話が出て、実際そうなる予定だった)


ブラック企業問題が盛んな時勢において、こんな優良企業があるのかというくらいですね。人によっては死んでも入社したい企業でしょう。しかし私にとってはもう二度と、たとえ死んでも入社したくない企業です。

業務内容は機器輸送と設置作業。至って健全なものです


「待遇がそんなに良いなら、業務内容がブラックだったのか?」と疑問に思うでしょうが、別に違法な行為をしていた訳ではありません。


物流にもいろいろありますが、私は『数人がかりで運ぶような大きな機械を運搬、設置する部署』でした。要は体力仕事です。工場にある機械を運びだし、別の工場に持っていったり。大型トラックで運ばれて来た機械を工場内に運び入れて設置したり。


基本的にこれの繰り返しです。大型トラックやフォークリフトを運転・操縦する事も頻繁にあります(私は免許がないため、どちらも乗らずに補助していた)。


だいたいの業務内容はこんな感じです。


チームワークが重視される業務についていけなかった

ホワイト企業に就職した私が感じた、精神的な苦痛の原因。それは『チームワーク』です。


数人で1つの機械を運ぶ作業だからチームワークが何より大切です。連携が取れなきゃ怪我人が、下手すれば死人が出てもおかしくないような巨大な機械を運ぶ事もありましたから。声かけや合図など、要は「集団行動する上で必要なこと」です。


このチームワークが、私は全く出来なかったのです。


そもそも集団より単独で行動する事の方が多い人生だったので、誰かと一緒に行動するのが全く慣れていません。趣味も一人でやれるものが好きです。スポーツだってチーム戦より個人プレイが良い。野球やサッカーより、バドミントンのシングルスの方が得意です。


小さい頃から多人数で会話したり遊んだりするのは苦手でしたから。小学校の休み時間にクラスメイトがドッジボールするために体育館へと走っていく中、私は一人で本を読んでいる。昔からそんな人間でした。


なのでチームワークを取るのが大変苦手です。そんな自分がチームワーク主体の仕事をして、出来るわけがありません。


入社2日で違和感

入社して2日目にして、強烈な違和感を覚えました。「この仕事は自分には無理なんじゃないか?」と。


退職を考える時期として三日三月三年(みっかみつきさんねん)なんて言葉がありますが、私は2日目にして早々に気付きました。


私は小さい頃から直感が鋭く、トラブルが起きる事に気付いたり、人の考えを言い当てたりと言うことがたびたびありました。成長するに連れて弱まって行ったものの、今でも直感が当たる事はあります。なので自分の直感はそれなりに信用しています。


そんな私が、入社2日目で覚えた違和感。今思えば完全に的中していました。


1ヶ月もしない内にギブアップ寸前

重いものを運ぶのは良いのですが、それ以外がとてつもなくダメ。「今この作業で、他の人はどのように動くのか」を読み取る事が出来ず、とてもツラかった。


さらには待機時間すら一人になるチャンスがなく(※別に拘束されていた訳ではない)、会話を振られる事も多数。
会話が苦手な私の精神力は、作業以外の時間にもゴリゴリ削られていきます。もちろん休憩時間も。休む暇すら無い。


入社1ヶ月が経過する頃にはもうギブアップ寸前の状態でした。


死にながら生き続けた5ヶ月間

1ヶ月目でダメだと悟った後、どうしたか。……そのまま続けてしまったのです。


「仕事は大変で当たり前」とは、おそらく誰もが聞いたことのあるセリフでしょう。
アルバイトを始めた高校生、内定が決まった大学生、入社式を終えた新社会人……。


仕事というものに関わってからしばらくは、「仕事は大変で当たり前」という言葉を呪詛のように言い続けられます。
私はその呪いにかかってしまっていたのです。


「今すぐ逃げ出したい……でも"仕事"だから我慢しなきゃ……」


毎日、1日も欠かさず自分にこう言い続けら、ギリギリの所で頑張れていました。
いえ、このセリフに「頑張らされていたと言った方が正しいです。


出勤途中の事故、そして退社


昇進ありと前述しましたが、私は入社5ヶ月目で契約社員から正社員になる事が決まりました。普通なら喜ぶべき事なのでしょうが、普段の業務も吐きそうな心境で何とかやれていた状態だったので、全く嬉しくありませんでした。むしろ地獄の苦しみが永遠に続く事を決定付ける死刑宣告とすら思っていました。



結局この状況から抜け出せたのは入社5ヶ月目が終わる頃。正社員になる事が決まった少し後です。出勤途中に事故を起こしたのです。


幸い自損事故で死人や怪我人は(私の他には)出ませんでしたが、車は大破。中古でしたが綺麗でカッコいい外見の車だったので、今考えるともったいない……。


ただその事をきっかけに、辞めることが出来ました。(「事故を起こしたらからクビ」ではなく、あくまでこれ以上続けられないと申告して自己退社です。一方的にクビを切らないあたり、やはり優良企業です)


当時は車が壊れた事について何も感じず、『車を犠牲にしてようやく解放された』としか思いませんでした。


ちなみに何のぶつかり合いもなく、円満退職でした。退職手続きの為に会社へ行ったときは憎まれ口の1つくらい叩かれる覚悟でしたが、それも無し。最後の最後まで優良企業と言うべき姿勢は今もスゴいと思っています。


働くのって怖ぇ……。半年間は再就職出来なかった

「ここを辞められたら、さぞかし解放感がある事だろう」……と思っていましたが、在職中の精神的苦痛は辞めた後も消えませんでした。


夜は眠れなくなり、食欲も全く感じず、動く気力も起きずに一日中横になって過ごす日々がしばらく続きました。
頭も身体も全く動かせない、うつ病状態です。半年間は働けませんでした。


出来ない仕事を続けたのが一番の要因


どこを見てもパーフェクトな待遇のホワイト企業うつ病状態に陥った一番の理由。それは『出来ない事が多すぎたから』です。チームワークはもちろん、ほぼ必ず知らない工場に出向かなくてはならず、外での作業も多い。


再就職した後に気付きましたが、どうやら私は外で行う作業より室内での作業が得意なようです。つまり室内作業に適性がある。逆に言えば外作業の適性が無いのです。適性に合わない事はどう頑張っても出来ないと思い知りました。


出来ない仕事はサッサと辞めろ! 出なきゃ精神が壊れるぞ

「出来ない仕事はやらない」と宣言すると、いかにもダメ人間だと言わんばかりの悪印象を持たれるかもしれません。「世の中、嫌な事でも我慢しなきゃならんときがあるぞ!」と。


それっておかしくないですか?


例えば、スポーツが苦手な人が無理にスポーツをやろうとはしないですよね。なんらかのきっかけがあれば別だけど、よほどの理由がなければやらないまして「世の中は嫌な事でもやらなきゃならない」という理由でスポーツを始める文化系などいるはずがありません。


人間は基本的に、自分が出来ない事はやらないのですよ。得意とまでは言わずとも、出来ること、やれる事をやった方が成果が出るに決まっている。『勝てる勝負をする』のが兵法の基本でしょう。


ところが仕事となると180°変わり、「嫌でも苦手でもやらなきゃならない事がある」。


これが何か夢があるとか、家族がいるとかだったら分かります。「出来ない事だけど、夢を叶える為にやらなきゃいけない」「苦手だけど、家族の為にやらなきゃならない」。これなら納得できるし、何かの為に苦手な事や出来ない事でも頑張るというのも分かる。


だけどそれがない人間だったら?


「叶えたい夢は無いし、養わなきゃならない家族もいない。 だけど世の中は出来ないことでもやらなきゃならない事があるから頑張る」


こんなバカな話があるか!


出来ない仕事はやらんでいい。サッサとやめてできる仕事に転職しろ

「仕事はツラくて当たり前」という言葉を呪詛と表現しましたが、まさにこれは呪いの文言です。


この言葉は明らかに出来ない仕事を強制したり、劣悪な労働環境をも正当化する危険性を含んでいます。ブラック企業が問題になっている現実を見れば分かりますね。ブラック企業で疲弊して自殺した事件が問題となっていますが、それは氷山の一角です。報道されずに亡くなった人も大勢います。


その人達は間違いなく、「仕事はツラくて当たり前」という言葉によって呪い殺されたのです。


出来ない仕事を無理に続けるより、出来る仕事を探すために転職する方が何倍も有意義です。自分の身を守る為に、出来ない仕事はサッサと辞めましょう。

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