ある無能な働き者と、ある有能な怠け者のおハナシ

昔話をします。
 
ある所に、一人の青年がいました。
その青年は大変な働き者で、人よりも1つでも多くの仕事をこなそうといつも動き回っていました。
 
 
しかし能力は決して高いとは言えず、周りからの評価も最悪でした。勤勉さが空回りし、ムダに時間がかかっていたからです。
 
青年は有能になろうと頑張り続けましたが、ついに最後まで無能のままでした。
 
 
 
時は流れて、別の時代。
またある所に一人の青年がいました。
その青年は上記の人とはうって変わって、怠け者でした。仕事中は人よりも多くタバコを吸いに行き、 真面目という言葉とは正反対。苦よりも楽を追い求める性格でした。
 
 
ところが周囲からの評価はなぜか高かったのです。ラクを追い求める性格により、作業を効率的に早く終わらせる術を編み出し、人より何倍も早く仕事を終えることすらあったからです。
 
端から見れば真面目な人間だと思われましたが、本人は「世の中も社会もハチミツより甘い。不真面目でも充分通用するよ」と、タバコを片手にに語っていました。
 
 
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これはある人間の、社会人1年目と3年目のエピソードです。
 
その人は初就職した会社で散々な目に合い、性格が激変したんですわ。
本来はスゴく真面目な人だったけど、退社する頃にはすっかりヒネくれて不真面目な人間に変貌してしまいました。
 
 
ところが不真面目になった後の方が、仕事が出来る奴と言われるようになったのです。実際、人が一時間半かけてやっていた作業を、わずか40分で終わらせたり。
 
残業せざるを得ないほど時間がかかる業務を短縮し、残業どころか一時間茶飲み話をしても余裕なくらい早く終わらせたり。
 
 
端から見ると魔法や魔術の類いを使っているかのように見えました。
 
今考えても物理的にあり得ないほど早く終えていたので、私は"奇術師"というアダ名を付けていました(;・∀・)
 
 
彼曰く、"仕事をキッチリ選ぶ(苦手な仕事には就かない)のがコツ"とか、"職務の8割は手を抜いても構わない"とか、いくつかの理由があったようです。
 
「作業の本質を見抜ければ誰でも出来る」とも言っていました。
 
 
私もそれらを少し参考にしたのですが、確かに時間短縮が出来るようになったんですわ。
朝早く始まり、夜遅く終わる業務を、残業無しで終わるように出来ました。
 
 
そもそもこの作業は何が目的なんだ?」と考えると、切り捨てても良い手順がたくさん見つかるものですね。行程を作り替えた事もあります。
 
 
ただ私は基本的にヘタレですので、その奇術師(青年)ほど思いきった事は出来ないのが悲しい所です(;´д`)
 
 
 
勤勉さや真面目が必ずしも良いとは限らない。
大切なのは要領。
 
ある有能な怠け者から、それを学んだお話でした。