怪物王女8話『密室王女』レビュー。

怪物王女8話『密室王女』レビューです。




いきなり前回の黒幕、ツェペリが登場。コウモリからの「姫が出掛ける」という報告と、ラジオから流れる台風上陸」のニュースを聞き、怪しく笑います。また何かしでかしそうですね。



姫はヒロ、リザと共に車でドライブをしていました。
しかしちょうど笹鳴町周辺に台風が近づいており、嵐に。土砂崩れで道がふさがり、帰ることが出来なくなってしまいました。


フランドルはさわわと共に買い出しに行っていましたが、雨宿りの為さわわ行きつけの喫茶店に。
台風が近付いているというニュースを、フランドルはじっと見つめていました。

f:id:dark-style326:20170807121817j:plain



姫様御一行は土砂崩れで道がふさがった為、モーテルへ。リザが「気に食わねえ臭いがする」と言っている側に、なぜかレイリが現れます。リザにとって吸血鬼は敵であり、気に食わない臭いとは吸血鬼の臭いです。
レイリがモーテルに現れる前から匂いに気付くのが凄い。さすがハーフブリードというべきか、獣並みの嗅覚を有しているようです。


f:id:dark-style326:20170807122428j:plain
そのリザとレイリが1つ屋根の下、同じ部屋で過ごすことになりました。モーテルの外は嵐ですが、中は中で嵐が吹き荒れる予感がします。


台風で身動きがとれず、モーテルは陸の孤島と化しています。確実に何か起こるシチュエーションですな。『金田一少年の事件簿』なら2~3人は間違いなく死にます。



レイリは姫とチェスをしていました。
姫は黒。後攻ですね。これは何かの意味があるのでしょうか? 将棋の場合、『王』将と『玉』将があり、位の高い人が『王』とかかれた駒を使うのが決まりですが。
チェスの駒の色にも何かの意味があるのかな。もしかしたら姫の服が黒だからというシンプルな理由かもしれません。



さて、モーテル内ではやはり事件発生。客の一人が意識不明に陥りました。外傷がないのでレイリが吸血したのではなく、人間による犯行でもなさそう。

ヒロは同じモーテルに居た子供が「大きいクモみたいな生き物がいた」といっていたのを聞き、怪物に襲われたのだと判断しました。


姫に協力を仰ぐも、姫はこれを拒否。理由は「怪物の中には人間を襲うことでしか生きられないものもいる」から。つまり生物として当然の生命活動をしているに過ぎず、それを妨害する理由はないからです。


ヒロは落胆しますが、代わりにリザが協力を申し出ます。
このシーンではレイリがヒロに対し、「そんなに退屈なら、私の部屋で、お金を使わず幸せになる方法を試してみない?」と言っています。
リザとしては退屈以上に、ヒロへレイリが近付くのが我慢ならなかったのだと思います。


f:id:dark-style326:20170807122409j:plain
ヒロとリザが出ていき、部屋には姫とレイリの二人だけ。
レイリは姫に近付き、何とも怪しく笑いかけます。

姫は「吸血鬼にしては良い趣味をしている」と意味深な発言。何の事でしょうね。もしかしたら今回の事件について、姫はすでに何かに気付いているのかもしれません。



それにしても、『お金を使わず幸せになる方法』とは一体何の事だったのでしょう。私は人間なので、性別の違うもの同士が二人で出来る『お金を使わず幸せになる方法』というと1つしか思い付かないのですが………。

まぁこれは人間の発想なので、吸血鬼であるレイリが言う方法とは違うかもしれません。
私は例えモンスターでも、綺麗なら構わず食っちまうけどな!



一方その頃、さわわの側からフランドルが消えていました。雨の中をフランドルがどこかへと歩いていきます。
さわわは先に帰ったのだろうと、喫茶店で一眠り。おいおい、人様が見たらネグレクトと勘違いされるぞ。



さて、ヒロとリザは、他の客と一緒に『大きいクモのような生物』を探していました。

腕に入れ墨のある男性は「大きなクモなんか居るわけがない。子供の言うことを真に受ける方がどうかしている!」といい、他の男性客と口論に。
コイツは前半で出た最初の被害者の恋人なのですが、「街でナンパしただけ」といい、ほとんど悲しんでもいません。ホラー映画で真っ先に死ぬタイプです。




そこに他の客が現れるのですが、口の中から異様な生物が出現!

f:id:dark-style326:20170807122631j:plain

今回の敵は人間に寄生するタイプのモンスターです。
やはり姫は協力しません。モンスターが人を襲うのは、そのモンスターに必要な生命維持活動。にんげんしゃかいでは悪でも、怪物である姫には関係ないというスタンスです。
まぁ大多数の人間だって、牛や豚の命乞いに耳を貸したりしませんからね。私だって動物は可愛いと思うけど、肉も好きですし。



クモのような怪物は他の客に取り付き、ヒロにまで遅い始めます。

しかしそこに姫が登場。
客の口から現れた怪物にビリヤードのキューを突き刺し、客は無傷で怪物だけを捕まえました。

それでも逃げようとする怪物を、小さな足が踏み潰しました。そう、フランドルの登場です。

台風が近付いている事を知ったフランドルは、姫を助けるために嵐の中を歩き、土砂が崩れた道を切り開いてモーテルに辿り着いたのです。なんと感動的な主従関係!



これにて今回の事件は解決………なのですが、実は黒幕がいます。それはモーテルのスタッフ。何と病院回で登場きたツェペリです。陸の孤島と化したモーテルに怪物を放ったのはコイツでした。

前半でリザは「気に食わねえ臭いがする」と言っていました。このセリフが出た時、まだレイリは出ていません。この臭いの正体はスタッフに化けたツェペリの臭いだったのです。


姫が出掛けるタイミングで台風が来たので、今回の騒動を引き起こす事を思い付いたようです。
逃げ場のないモーテルに怪物を放ち、スタッフとして騒動を間近で見ているとは、なかなかに悪趣味ですな。

ツェペリはこの先、まだまだ何かをしてきそうです。



嵐で閉ざされたモーテルでの事件。
ミステリーの定番であるシチュエーションでした。

今回の見所はいろいろありますが、個人的にはやはりフランドルです。
「フガ」としかいえず、考えていることが分かりにくいフランドルですが、今回で姫の身を一番に考えている事が判明しました。


嵐の中を徒歩でモーテルまで向かうフランドルの姿が最高に美しいです。

サイボーグなどの人造生命体が人間を襲うというのは様々なSF作品で描かれますが、フランドルに関してはその心配はないようです。


あとは、最後の最後でツェペリが登場するシーンもよかった。
冒頭で出たしたっきり姿を見せず、何やってんだと思っていました。ところがまさか、最初から姫の近くにいたとは!

リザのセリフが絶妙な伏線になっていたのが一番の驚きです。
気付いた人はどれくらいいるんだろう。私はまったく気付かなかったです。