3DSソフト『ショベルナイト』をクリアしたのでレビューします。
近年珍しいドット絵と、マリオシリーズを意識したような操作性・ゲーム性が最高です。
パッケージ裏面には「ファミコンゲームを彷彿とさせる」と書いてあります。
そのとおり、レトロゲームの2Dアクションを現代技術で再現したようなゲーム性です。
紙の説明書はついておらず、電子説明書です。
ここら辺は時代の流れとはいえ、キャラ設定などが書かれた紙の説明書が欲しかった所です。ショベルナイトに限った話ではありませんが。
昔懐かしい、綺麗なドット絵
一昔前はドット絵のゲームが主流でしたが、近年は3Dポリゴンが多いですよね。
ドット絵よりも簡単に作れるからだそうです。
ゲーム制作現場のことは詳しくないですが、3Dポリゴン全盛の今のゲームを見ると信憑性があります。ドット絵は書くのも難しいですし。
『ショベルナイト』はキャラや背景がすべてドット絵です。しかも動きが滑らかな上、かなり綺麗。
ゲームボーイアドバンス時代のゲームを遊んでいるような懐かしい気分になります。
マリオのような操作性
操作性を一言で言うなら、「ショベルで攻撃できるスーパーマリオ」という印象です。ジャンプして滴を避けるか倒すかのシンプルなアクション。
MPを消費する遠距離攻撃なども使えるようになります。
敵キャラの動きもシンプルです。
ザコキャラの動きは至ってシンプルで、たとえ1回目は倒されても、じっくり動きを見れば2回目でまず間違いなく越せます。
ボスキャラはもちろん別格です。瞬間移動する敵や画面を飛び回って爆撃しまくる敵も登場します。
ボスの動きからパターンを読み取るなど、かなり歯ごたえの戦闘ができます。
キャラに倒されるのが運ではなく操作の問題だと納得出来るゲーム性。これはまさしくマリオシリーズの特徴です。同時に良作アクションの特徴でもあります。
お金が重要
ショベルナイトではコイン、つまりお金が多く出てきます。敵を倒せばダイヤが出てきますし、グロックを壊しても宝石が出てきます。
ステージの途中にはセーブポイントがあるのですが、なんとそのセーブポイントを破壊してコインを手に入れることが出来ます。
そこかしこで出てくるので、ついついステージ中のコインを集めたくなって寄り道しがちです。
また、コインを手に入れる為の魔法があるのも変わった点です。
特殊な魔法で敵キャラを倒せば出現するコインが増えます。
手に入れたコインは鎧の購入資金になるので、集めるメリットもしっかりあります。
記憶に刻まれる個性的な敵キャラ
主要キャラには"ナイト"と付いています。
まず主人公、ショベルナイト。
角が付いたカブトとメタル感溢れる鎧でガッチガチに固めた装備ですが、武器は穴掘りショベル!
個性的過ぎます。そのショベルを剣のように振り回し、切っ先で突き攻撃を繰り出し、時には本当に土を掘り返しながら敵を倒していきます。
スコップ術というショベルを使った白兵戦闘術をイメージさせられます。
(オープニングでは仲間の死をきっかけに隠居し、ショベルで畑を耕していました)
各ステージのボスキャラも個性的です。
死神のような風貌で瞬間移動と大鎌による攻撃が特徴のスペクターナイト。
マッドサイエンティストな風貌で、爆薬を使って戦うプレイグナイト。
自身の戦闘力は皆無ながら、発明したロボに乗って戦うマシンナイト。
このほか多数。
行方不明になった、ショベルナイトのかつての盟友はシールドナイトと言います。
キャラ達は性格もちゃんと描写されています。
上記のナイト達はかつてのショベルナイトの仲間です。それが敵側に寝返ったので、戦闘前に会話があります。
その会話は性格設定がしっかり作られており、非常によく出来ています。、
キャラそれぞれが生きているように感じるほどです。
この生きているような感じというのがポイントです。付け焼き刃や一貫性の無いキャラ設定だと作品の世界に入り込めません。
セリフなどのキャラ設定がしっかりしているからこそ、一人ひとり能力が違い、得意な戦法を駆使して挑んでくる戦闘も熱くなるというものです。
『ショベルナイト』レビューまとめ
ドット絵と操作性が魅力です。
ゲーム暦の長い人の中には、ゲームボーイ時代から遊んでいる人もいるかと思います。
かくいう私もその1人です。
『ショベルナイト』はあの頃の感覚を思い出させてくれる魅力があります。
すでに書いたように、ゲームボーイアドバンスのソフトを遊んでいるような感覚です。
ドット絵とシンプルな操作性は携帯ゲーム機と相性が良いです。
ステージ途中でつまづいても、何度も再チャレンジしたくなる楽しさがあります。