怪物王女13話『生贄王女』レビュー。SIRENライクな和製ホラー回。

怪物王女13話『生贄王女』レビューです。

今回はちょいと特殊な回です。
だいたい怪物王女は強い怪物が出てきて、それを正面から撃退するというのが基本です。
前回のファラオ回みたいに。

今回は姫とヒロが外界から隔離される、独特な雰囲気の回です。



いつもとは違う夜

姫はヒロとフランドルとともに外出中でした。

今夜は満月ですが、その月は怪しげに赤く光り、月蝕が始まっていました。
姫達が出かけているとさわわから聞いたリザはリザは「こんな夜に!?」と驚き、令理は「外出は控えた方が良さそうですね」と呟きます。


その頃、姫とヒロは車が故障して立ち往生。フランドルが修理するも一向に直る気配がありません。
遠くに村を見つけたヒロは、そこにいけば直せる人がいるかもしれないと言い、3人で村を目指します。

邪魔なガードレールはフランドルが引きちぎり、開いたスペースを姫が通り抜けました。
姫に何かを跨ぐという発想はないようです。

村へ行く途中、姫が足を負傷

途中の山道で足を滑らせてスッ転ぶヒロ。
それを見た姫は「戦士としては落第だな」と手厳しい一言。
確かに、姫に滑らないよう気を付けてと言った側から転んだんですからね。

前回の格好良い姿はしばらく見れないのかも………。



何故かフランドルが姫とヒロを置いて先に行ってしまいました。
ヒロはともかくフランドルが姫を置いていくなんてあり得ません。何かがおかしい。


その時、姫の背後に巨大な何かが。
手にはサイズと呼ばれるタイプの大鎌を持っており、姫を攻撃しようとします。


姫は避けたのですが、ヒロと共に斜面を転がり落ちました。ヒロは姫を押し倒したかのような体勢に!
まさかのラッキースケベ!?


………と思いきや、それどころじゃありませんでした。
あろうことか、姫が足をくじいてしまったのです。なんたる事!
姫が怪我を追ってしまうとは。通常なら直ぐさま医師を呼ぶところですが、不幸にもここは山中で連絡手段もありません。


ヒロは姫をおぶり、村を目指します。

姫の太ももに手をかけ、背中には姫の胸が………。ヒロ、そこ代われ。ただちに代われ。 いや代わってくださいお願いします。

異様な雰囲気の村

村に到着するも、人の気配はありません。
村の掲示板を見ると、新聞の切りぬきと写真が貼られていました。村の名前は赤錆村という模様。新聞には村長の妻が行方不明になったと報じられています。


その時、姫とヒロの背後で声が。

まだ見つからないのか?村長の奥様………

ヒロが振り返っても誰もいません。
人の気配が無い古い村落。
今回はまさかのジャパニーズホラー回です。

妖しい村で姫とヒロは二人っきり

姫は誰もいない民家に入り込み、脚の手当てをします。

ストッキングを片足脱ぎし、手当てをする姫。
姫の生足が初披露というのも一大事ですが、脱いだストッキングがヒロの首にかけられました!

姫のおみ足を包んでいたものをヒロが首に!
ヒロそれ寄越せ、今すぐ寄越せ! いや渡してくださいお願いします。


今回のヒロは最初から最後まで姫と二人っきりです。
それだけでも羨ましい限りだというのに姫に覆い被さり、胸が背中に当たり、脱ぎたてのストッキングまで首にかけられるとは。
羨ましすぎて血涙ものですよ、本当に。
………まぁ、すぐそんな事も言っていられなく訳ですが。


手当てを終え、村から出ようとする姫とヒロ。
しかし何故かさっきの掲示板のところへ。
何故か新しい新聞と写真が貼られており、村長の妻が殺害されたと報じられていました。

それを見た姫とヒロの背後で、またも話し声が。

「今度は村の重役が亡くなった」、「奥さまの首には鎌でザックリ」など。


嫌な予感がし、急いで村を出ようとする二人。
ところがまたも掲示板の前に来てしまいます。そして掲示板には3枚目の写真が張り出されていました。


「重役さんの遺体はお屋敷の裏で見つかった」
「どうなっているんだ、一体………」

昭和40年で時が止まった村

誰もいない村で、家の中はテレビが付きっぱなし。今さっき用意されたばかりであろう食事までがありました。
時おり話し声が聞こえるのに、姿は見えない住人たち………。


姫は出ようとしても出られない異様な村を調べることに。

村にある新聞の日付を見ると、昭和40年
怪物王女』の舞台はもちろん現代。少なくとも平成には確実に入っています。40年前の新聞が真新しい状態で存在した事に、ヒロは驚愕しました。

姫は一連の出来事を見て、「人はおろか村の存在すら怪しい」といいます。

ダムのそこに沈んだ赤錆村

姫とヒロは、かつてこの村で連続殺人事件が起きていた事を知ります。
出ようとしても出られない村に閉じ込められた二人。

逃げることも助けを呼ぶことも出来ない空間に閉じ込められてしまいました。姫は避けた足を負傷し、満足に動けない状態です。

姫はヒロに今の状況を再確認させ、「私を守れるのはお前しかいない」と言います。

前回に引き続き、今回もヒロは「戦士」として姫を守る為に戦う事を決意します。
前半の坂を転がり落ちたヘタレな姿はどこへやら。

いやぁ、ヒロが本格的に戦士になってきましたね。



姫は自分達が見ているものは村の記憶で、二人はそれを追体験していると予測します。

この赤錆村は、かつてダム建設計画により潰される事となった場所です。
しかし村人の中にはダム計画に反対するものがおり、その中心人物が賛成派を大鎌で次々と殺害していました。

村人達は反対派のリーダーを殺人犯と断定し、全員での私刑をする事に。
それを知った反対派リーダーは逆上し、村人全員を皆殺しにしました。

反対派リーダーは村人を殺した後、村に放水を開始して赤錆村とともにダムの底に沈んだのでした。
これが赤錆村に起こった出来事です。


反対派リーダーは亡霊となり、村に迷いこんだ姫をヒロも道連れにしようとします。
過去と同じく、村に放水をしました。

姫とヒロは村の高台に上り、そこで反対派リーダーの亡霊と対峙。

リーダーは姫を狙い、またも大鎌を降り下ろします。
ヒロが全力で大鎌を受け止め、リーダーの背後から姫が攻撃。下半身が水に漬かった状態なので、足に体重をかけずに済んだのです。



リーダーを倒した姫とヒロは水に流され、村から脱出する事に成功したのでした。




今回はいろいろと特殊でしたね。
ます敵が怪物ではなく、連続殺人鬼の亡霊というのが1つ。
どうやら原作では連続婦女暴行殺人事件で、姫が次のターゲットにされる………というストーリーだったようです。

アニメでは今回のように改編されています。
そりゃ、いくらなんでも婦女暴行はアニメでやるには適しませんからね。何より姫を暴行のターゲットにするなど許されざる愚行!


二つ目は舞台が隔離された廃村という点。
ゲーム作品『SIREN』を彷彿とさせる世界観。雰囲気もジワジワと恐怖を覚えさせる和製ホラーの様相を呈しています。
脱出出来ない空間で徐々に判明する真相と、突然表れる和風フレデリック・ソーヤーとも言える容姿の敵など。
ここだけ見ると「どうあがいても、絶望」というサブタイトルがあってもおかしくないクオリティでした。


そして三つ目が、姫とヒロが完全に二人っきりという点。
しかも姫は足をくじき、戦闘力は激減。実質ヒロしか戦力がいない状況です。今まではリザやフランドルがいたし、シャーウッドとフランシスカも助けにきてくれました。
しかし今回は本当にヒロしかいません。
いや、ヒロは勇気がありますし、姫の為なら命がけになりますよ。
しかし戦闘能力自体はほとんどないうえ、二人っきりということは絶対に死ねない訳です。いくら生き返るといっても、姫の炎による蘇生が間に合わないかもしれません。

この切迫した状況をどう切り抜けるのか、最後までハラハラしながら見させてもらいました。


基本的に西洋チックな『怪物王女』において、まさかのジャパニーズホラー回。
非常に新鮮で楽しかったです。

それと何回見返してもヒロが羨ましすぎて発狂してしまいそうです。