【フラッシュシーズン3 19話】“絶望的な未来“には怖いもの見たさ的な楽しさがある

最近、『フラッシュ/FLASH』にハマりました。
先日見た『スーサイド・スクワッド』にフラッシュことバリー・アレンがサプライズ出演しており、興味が湧いたので視聴しました。

『スーサイド・スクワッド』ネタバレレビュー。バラバラの悪人達が仲間となっていく展開が熱い - 誘い音(さそいね)


シーズン3まで見たのですが、19話では主要人物達の絶望的な未来が描かれています。



※ここから先はフラッシュシーズン3のネタバレを含みます。視聴済みの人のみ閲覧推奨します。









バリー・アレン(フラッシュ)

サビターにアイリスを殺害され、ヒーローを止めてしまったバリー。
スターラボを閉鎖し、チームも解散。サビターとの戦い後、スターラボの地下に籠っていました。

バリーが未来の自分に会いに行くと、そこには髪が長く伸び、無精ヒゲが生え、無表情で抑揚の無い話し方をする未来のバリーがいました。短発で明るいバリーとは正反対の姿と性格です。


アイリスと約束したはずの「自分が死んだらジョーの支えになってほしい」も守っておらず、ジョーの元を離れてスターラボに一人で居たようです。

長髪のバリーを見て、一瞬「おお、髪の長いバリーもカッコイイ」とテンションがあがり掛けたのですが、その後の闇に落ちたかのような暗いバリーを見て絶句。助けを求めにきた過去のバリーに冷たく「帰れ」といいます。アイリスの死によって壊れた状態ですが、同時に「アイリスとの残された時間を大切にしろ」とも言いました。サヴィターとの戦いを経て未来に生きるバリーが、過去の自分に投げかけられる唯一のアドバイスでした。


○シスコ・ラモン(バイブ)

未来のシスコは両腕を失っています。

ケイトリン(キラー・フロスト)との戦いで両腕を凍らされ、そのまま崩れ落ちた模様。
未来シスコがはめていた手袋を外すと、シスコの両手は金属製の義手(おそらくコンピュータ制御が可能なタイプ)になっていました。


シスコの能力『バイブ』は手を使う必要があるのですが、両手が無くなった以上バイブは使用不可能。さらにバリーやケイトリンとも離ればなれになっています。


シーズン3のシスコは兄を事故で無くしており、バリーを含めたスターラボ・メンバーの存在が心の支えとなっていました。

過去から来たバリーを見たシスコは凄く嬉しそうに歓迎するのですが、能力と仲間を一気に失ったシスコがどういう心境だったのか考えると泣けてきます。


○ケイトリン・スノー(キラー・フロスト)

シーズン3で凍結能力に目覚めたケイトリンですが、「能力を使うほど心が悪に支配され、冷気を操るヴィラン、゛キラー・フロスト゛に変貌する」という副作用から能力を封印しています。


未来ではサビターと組んだだけでなく、シスコを再起不能にし、そのままスターラボに戻りませんでした。
すでに身柄は拘束されており、キラー・フロスト状態のままメタヒューマン(能力者)専用の独房に閉じ込められています。

スターラボのメンバーであるジュリアンが治療をしているものの、全く効果が無い様子。19話を初めてみたとき、バリーやシスコが仲間だった事を完全に過去の事と捉えているケイトリンの姿に心を打ちのめされました。


○ウォリー・ウェスト(キッド・フラッシュ)

未来のウォリーは車イスに乗り、植物状態となっています。

アイリスの死後、一人でサヴィターに戦いを挑み、敗北。背骨を粉々に砕かれました。ウォリーはバリーと同じく超高速で動ける能力を持っており、怪我も高速で回復します。つまり背骨も完治しているはず(バリーも以前、半身不随から数日で歩けるまでに回復している)。


しかしウォリーは「サビターの正体」を知った事による精神的ショックで、誰の言葉にも反応しない死人のような状態になってしまいました。
バリー以上のスピードを持つ、もう一人のスピードスターまで再起不能になったこの未来。絶望しかありません。


ジョー・ウェスト

ウォリーの父親で、バリーの育ての親です。

未来のジョーは、アイリスの墓にいました。供えられている花を無言で取り替えるジョー。ゴミ箱にはまだ枯れていない花がたくさん入っており、ほぼ毎日墓参りに来ていたよう

バリーが関係を絶ち切った為、絶縁状態でした。シーズン3序盤ではアイリスと絶縁していたのですが、バリーのおかげでもう一度アイリスと暮らせるようになりました。そのアイリスが死に、ウォリーも再起不能になり、さらにバリーまで離れてしまって、もう以前の明るい家庭は無くなっています。


おそらく刑事も引退し、隠居しているのでしょう。

未来のバリーはアイリスの墓参りにも来ていないらしく、過去のバリーが会いに行っても顔を会わせようともしません。アイリスの墓前でバリーを追い返すシーンは悲し過ぎます。


○ジュリアン(元・アルケミー)

かつてサヴィターに洗脳され、メタヒューマンを生み出し続けていたジュリアン。スターラボに入った後はケイトリンに恋をします。

キラー・フロストと化したケイトリンを世話しながら、治療する方法を一人で探している様子(もしかしたらシスコも協力していたのかも)。


かつて恋人寸前となったケイトリンを極悪なメタヒューマンとして扱わなければならなくなっています。本当は牢獄から出して抱き締めたいのだろうに。アイスなどが乗ったプレートを捨てるシーンがあるのですが、これはケイトリンの食事です。ケイトリンはジュリアンが用意した食事を一切食べず、拒否し続けているようです。


○H.R

アース19から来た、平行世界のハリソン・ウェルズ。
小説家として成功しており、イベントを開催していました。ファンも多く、自作小説の朗読中にファンから「夜のお誘い」のメッセージが来るほど(しかも同時に二人から。放っておいたらもっと来ていたかも)。


スターラボ・メンバーの中では唯一幸福になっています。

しかしH.Rの登場はメンバー中ラストです。つまりシスコやウォリー、ケイトリンにジョー、何よりバリーの希望が全くないシーンを散々見せ付けられた後
H.R一人だけが別の幸福を掴んでいる姿は、他のメンバーの不幸な現状と対比され、救いの無さがより一層強調されます。


○セントラル・シティ

バリーやウォリーが居なくなり、ヒーロー不在となった街。
犯罪者のメタヒューマンが蔓延り、荒廃の一途を辿っています。空は曇り、まるで街全体が青ざめたかのように暗い、ディストピア感で満たされています。


シーズン3で登場したメタヒューマンの犯罪者カップル、ディロンスカッダーが街を支配していました。
ディロンは相手に目眩を起こさせる゛トップ゛、スカッダーは鏡の中に入り込める゛ミラーマスター゛です。

警察も機能していないのか、強盗をした二人は戦利品を眺めながら悠々と街を歩いています。


○スターラボ

サヴィターとの戦い後、バリーがチームを解散。それと同時にスターラボも閉鎖しました。未来のスターラボは機材が散らかり、完全な廃墟と化しています
ラボの象徴だった赤いヒーロースーツにもカバーがかけられ、何年も使われていない模様。

かつて全員でバリーのサポートをしたり、シスコが犯罪者のメタヒューマンにノリノリで名前を付けていた頃が嘘のようでした。


○希望の無い未来像はSFの王道

タイムトラベルした先の未来に一切の希望が無い……こういった展開はタイムスリップ系SFの王道です。


私だけじゃないと思うのですが、こういった救いが全くない未来のシーンが好きです。
一種の怖いもの見たさでしょうね。もちろん未来には希望があった方が良いに決まっていますが、その反面まったく希望の無いディストピアにも魅力を感じます。


個人的にはホラー映画をみる楽しさと一緒だと感じます。
かのオジー・オズボーンが「人は金を払って怖いものを見たがる」と言っているように、救い様の無い未来像もお金を払ってでも見たいです。

その先にハッピーエンドがあるとさらに良いです。


ゲームのバッドエンドなどもそうですが、「こういう未来もあり得る」という想像出来るのは楽しいものです。


あと『フラッシュ/FLASH』はかなり面白いので皆さんも見てほしいです。
SFや特殊能力バトルが好きな方にオススメです。