【ジョジョ4部】重ちー(ハ-ヴェスト)が吉良吉影(キラークイーン)に勝つ方法を考えてみた

ジョジョの奇妙な冒険、第4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物、矢安宮重清(やんぐう しげきよ)。通称、重ちー。

主人公サイドのキャラクターの中で唯一、4部のボスである吉良吉影に殺害されたキャラです。

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しかし、ハーヴェストは『最強のスタンド』、『4部最強』と言われるスタンドです。そんなハーヴェストを持つ重ちーが、なぜ吉良吉影に敗れたのか?

もしかしたら勝つ方法だってあったのではないでしょうか?


今回は『重ちーのハーヴェストがキラークイーンに勝つ方法』を考察していきます。

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目次

矢安宮重清のスタンド、『ハーヴェスト』

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http://jojosoku.com/archives/24123275.html

矢安宮重清(やんぐう しげきよ)のスタンド、ハーヴェストは蟻の大群を思わせるような群体型スタンドです。
町中に散らばせて情報収集をさせる、小銭を探させるといった「集める」事が得意です。


戦闘では「相手の皮膚や肉を集めろ」という命令で敵の体を削り取ったり、頭部に隠した注射針で眼球を突くといったエゲツない攻撃も可能。

ハーヴェストの総数はなんと500体。一斉に襲い掛かられたら完全な防御は不可能に近い

情報収集と戦闘の両方を高いレベルでこなせる、応用力のあるスタンドです。


作者も認めるチートスタンド

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http://jojosoku.com/archives/23841736.html

重ちーのスタンド、ハーヴェストは作者である荒木飛呂彦も認める最強スタンドです。

西尾維新クロニクル』に掲載された荒木飛呂彦西尾維新のインタビューでは、「ハーヴェストは最強なのではないか?」という西尾維新の質問に「YES!YES!YES! Oh my god」と言っています肯定しています。

ハーヴェストが強すぎてどう倒すか考えるのに苦労したそうです。DIOといい吉良といい、どうなってんスか荒木先生。

作中ではスタンド同士の戦闘では全くかなわず、結局は仗助と億泰によるスタンドなしの知略戦で勝利しました。正攻法では勝ち目が無いので搦め手で勝ったという感じです。


仗助「ハーヴェストに勝てる奴は考えられない」

第4部『ダイヤモンドは砕けない』の主人公、東方仗助虹村億泰と共に重ちー(矢安宮重清)と戦っています。
その仗助が重ちーのスタンド、ハーヴェストをこう評価しました。



「みんなは重ちーのこと、あんまり知らねーだろーがよ。
重ちーの『ハーヴェスト』に勝てるヤツってのは考えらんねーぜ……


仗助と億泰は、スタンド能力の相性がかなりよいベストパートナーです。

仗助の『クレイジーダイヤモンド』は近距離戦闘が得意であり、億泰の『ザ・ハンド』は空間を削り取って敵との距離を縮めることが出来ます。

この2人のスタンドが組むと、「決してクレイジーダイヤモンドから離れられず、さらに触れることの出来ない危険なものも消滅させる」という戦法が可能となります。

・近接の格闘能力に優れる代わりに射程が短く何をするにも拳が触れる事が前提になる仗助
・精密動作が凡庸で能力の軌道が見切られやすい欠点がある代わりに、仗助が触れる事が危険なものを削り取り相手との距離も無意味にする億泰
と互いの欠点が埋まるベストパートナーとなる。
虹村億泰(ジョジョの奇妙な冒険) - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ


億泰の言葉を借りれば、まさにサイモンとガーファンクル
ウッチャン対するナンチャン。
高森朝雄の原作に対するちばてつやの「あしたのジョー
猫草を得たキラークイーン


この2人が組んだのに手も足も出せなかったのが重ちーです。
ハーヴェストは最強スタンド議論で必ず話題に上るスタンドですが、やはり強力です。


そんなハーヴェストがキラークイーンに負けてしまったのはなぜか?
まずは敗因を考えて見ましょう。


敗因その1.対応が後手に回り、キラークイーンの攻撃を許してしまった

仗助・億泰との戦いでは、問答無用に攻撃していました。
宝クジの当選金を奪い取ろうとした重ちーは、億泰の足をハーヴェストに削り取らせるという先制攻撃をしています。


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億泰の制服にハーヴェストを潜りこませ、足の肉を削り取っています。

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一方、吉良との戦いでは攻撃ではなく動きを止めようとしました。
ハーヴェストに吉良の首へ刃を向けさせ、「動いたら刺す」と警告しています。

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ハーヴェストで吉良を包囲しますが、最後まで「動くな」と警告するのみです。吉良が爆弾に変えたコインを取り出したときも、ハーヴェストに奪わせるだけで吉良への攻撃はしていません。

これにより対応が後手に回り、吉良の攻撃を許してしまいました。

つまり先制攻撃をしていれば重ちーの勝利確率も上がっていたのでは無いでしょうか。


敗因その2.手首を見たことで精神的に不利となった

仗助・億泰戦では重ちーが先手を取ったことで精神的に有利な状態となっています。
ところが吉良戦では手首を見て驚愕した事で動揺し、精神的に不利となってしまいました。

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仗助・億泰戦の重ちー。「500万円の当選宝クジ」を奪い取る為、敵意むき出しで完全に殺すつもりです。

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一方、吉良戦では手首を見たことにより精神的に不利となりました。


さらに重ちーは吉良の爆弾をモロにくらい、脳みそを1/3ほどシェイクされます。

このダメージで一気に窮地へ立たされた重ちー。行動を戦闘から逃走にチェンジし、仗助へ吉良の存在を知らせる事に注力します。

重ちーは戦いになると頭の良さが劇的にあがります。ダメージを負ったまま戦い続けるよりも仗助の元へいく方が良いと判断したのです。


しかし吉良に先回りされ、爆殺されてしまいました。

重ちーは戦闘前に切断された手首を見たことで動揺し、精神的なアドバンテージを吉良に奪われています。

つまり戦いが始まった時点で重ちーの勝利はなくなっていたも同然です。


敗因その3.キラークイーンが強いのは吉良の精神力が強いから

スタンドの強さは能力やスペックだけでは決まりません。本体の精神力によって強さが変わります。
キラークイーンが強いのは吉良の精神力が強いからです。


ジョジョ第3部『スターダスト・クルセイダーズ』で、
エンヤ婆がDIOスタンド能力を教える際、「出来て当然」と思う事が大切と言っています。

スタンドは精神エネルギーなので、本体の精神力がそのまま強さとなって現れます。つまり自分の力を信じる強い自信が強い精神力を生み、スタンドも強力になるのです。

DIOも出来て当然だと信じたからこそザ・ワールドがあそこまで強くなりました。あのまま放っておけば本当に1時間以上も時を止められるように成長していたでしょう。


逆に精神力を削る事で弱体化・敗北した例もあります。有名なのが第3部の敵、スタンド「アトゥム神」を持つテレンス・T・ダービーです。


アトゥム神は『賭けに負けた相手の魂を奪い取る』スタンドです。(ほかにもイエスかノーで答えられる質問の正確な答えを知る、テレパシーのような能力もあります)

レースゲーム『F-MEGA』で花京院典明の魂を奪ったものの、 野球ゲーム『Oh! That's a baseball』で承太郎に圧倒され、精神的に負けを認めたことで花京院の魂を解放してしまいました。

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承太郎がテレンスと戦った際、ゲームについてはド素人の承太郎はあるイカサマを仕組みました。

ダービーはイカサマしている事には気づいたものの、具体的な方法までは見抜けず、ドンドン精神的に追い詰められます。上記のテレパシーを使ってもイカサマの方法が分からず、ついに心が折れてしまったのです


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承太郎が仕組んだイカサマを見抜けず、その間にドンドン点差が開いていきます。


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トランプゲームのようにアナログなゲームならイカサマも仕組みやすいですが、承太郎とテレンスが行っているのはテレビゲームです。

承太郎はゲームそのものをやった事がないらしく、バグや裏技など知っているはずもありません。

にも関わらず謎のイカサマを仕組まれ、しかもそれを見抜けないテレンス。精神的に追い詰められていきます。

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イカサマが見抜けず、ついに心が折れてしまったダービー。この直後に花京院の魂を放してしまいます。

このように、精神力を削ればスタンドのパワーも落ち、最後には無力化させる事すら可能です。


キラークイーンの強さは、吉良の絶対的な自信と精神力によるものです。吉良も「戦いは避けたいが、いざ戦えば誰にも負けない」と自分で言うほど絶対的な自信を持っています。


重ちーの勝機があるとすれば、吉良の自信と精神力を削り取るのがポイントとなります。


爆弾を食らったら即アウト! 吉良に攻撃させない事が重要

重ちーのスタンド、ハーヴェストは群体型(1体のみではなく集団で現れる)のスタンドです。群体型スタンドの特徴として「数体倒された程度なら本体にダメージは無い」があります。

通常スタンドが傷つけば、本体(スタンドの持ち主)もダメージを受けます。スタンドの腕を切り落とされれば本体の腕も切断されます。

しかし群体型は1,2体倒されても本体にダメージなし。ハーヴェストの場合は500体以上もいるからか、10~20匹程度潰しても本体である重ちーは傷一つ負いません。


ところがハーヴェスト1体がキラークイーンの爆弾を食らった時、たった1体爆破されただけなのに重ちーもダメージを受けています。
1体だけなら重ちーはダメージを受けないはずなのに、どういう事か?

これはキラークイーンの爆弾に『爆発を受けたモノは内部から破壊される』という特性があるからです。


攻撃されたハーヴェストは1体だけでも、内部破壊の特性は重ちー本体にフィードバックされます。

数10体が犠牲になっても本体は無傷というハーヴェストの最強ポイントを崩す特性です。キラークイーンとハーヴェストの相性は最悪といえるでしょう。


つまり重ちーが吉良に勝つには、『キラークイーンの爆弾を使わせない』事が重要となります。


……と、ここまで書いた所で原作を確認したら、重ちー自体が爆弾の爆発を受けているんですよね。つまりハーヴェストだけが爆発のダメージを受けた分けではありませんでした。

しかしもし重ちーが直接爆弾のダメージを受けていたなら、脳みそが1/3シェイクするだけでは済まないはずです。頭部がすべて吹っ飛んでもおかしくありません。

微妙な所ですが、おそらく重ちーが受けたのはハーヴェストが受けたダメージ+爆風を直接浴びたダメージだと考えられます。



重ちーは吉良に先制攻撃すれば勝てていた?

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キラークイーンの最大の攻撃は爆弾です。ハーヴェストがたった1体爆破されただけで重ちーへのダメージフィードバックも多大でした。

しかし、もしハーヴェストに吉良を徹底攻撃させていれば、キラークイーンの爆弾を使わせない事も可能でした。これは「爆弾に変えるヒマが無いくらい攻める」という意味です。


億泰にやったように足の肉を削り取るのも良いでしょう。

ハーヴェストに足の肉を削られたら、いかに吉良といえど焦ります。「なんだか分からんが、早くコイツらを払い落とさなければ!」と思い、キラークイーンに攻撃させるはずです。

この状況なら爆弾に変えるという発想より、とにかく殴るという行動を取るはずです。なぜなら殴る方が時間がかからないからです。


例としてキラークイーンの攻撃を考えて見ましょう。

ハーヴェストを爆弾で攻撃する場合

  • 1.爆弾に変える為の小石などを探す
  • 2.それを爆弾に変える
  • 3.起爆

という3つのアクションが必要です。つまりそれだけ手順がかかるということ。


一方、こぶしで殴るとすれば

  • 1.ハーヴェストを殴る

だけで済みます。こちらの手順はわずか1です。

手順が1つで済むものと3つかかるものがあった場合、あせっている時に選ぶとしたら1つで済む方です。

もしハーヴェストに足を削られたら 吉良はあせります。あせった時にキラークイーンに命令を出すとしたら、「爆弾を作って攻撃しろ」より「コイツらを殴り潰せ」が自然です。


重ちーのハーヴェストが吉良のキラークイーンに勝つ方法はコレだ

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以上の事から、重ちーのハーヴェストがキラークイーンに勝つ方法が見えてきました。

重ちーがやるべきだったのは警告ではなく先制攻撃
吉良吉影精神力を削る戦略
キラークイーンに爆弾を使わせないほどの猛攻

この3つがポイントです。


よってハーヴェストがキラークイーンに勝つとしたら、

  • 1.まずは先制攻撃で吉良の足の肉を削る
  • 2.ハーヴェストが10体くらい殴り潰さても無視して攻撃
  • 3.間髪入れない攻撃で吉良を焦らせ、冷静になる時間を与えない
  • 4.吉良が地面に倒れこんだら、あとは数の暴力

というピクミンさながらの戦法が有効となります。


そもそも群体型スタンドは数で圧す戦法が有利です。固有の能力を使うよりも、シンプルなぶつかり合いの方が強い場合だってあります。

スタープラチナクレイジーダイヤモンドだって、能力を使わず単純に殴るだけでも強いです。

特にスタープラチナは、パワーとスピードで敵を殴るというシンプル極まりない戦法だけで終盤まで勝ち進みました。僕のヒーローアカデミア』のオールマイトもビックリです。


ハーヴェストの場合、数にモノを言わせて押し潰すのがシンプルに強い戦い方と言えます。

キラークイーン相手には小細工を使わず、とにかく数で圧す。重ちーが吉良に勝つとしたら、この戦法が有利でしょう。



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