ブログにも使える、本を読んで気付いた3つの簡単文章テクニック

本を読んでいていくつかの文章テクニックが使われているのに気付いたので、備忘録としてまとめてみます。

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例え話、体験談を書く

筆者の体験談を混ぜて字数を増やし、同時に根拠も増やしています(「例えばこんなことはないだろうか。(略)このような事からも分かるだろう。」、「私の体験談になるが、(略)」)。

体験談を書くことで「私は本当にこの方法をやっている」という証明になります。


ブログのライフハックやハウトゥーのような方法論って、身も蓋もない事を言えば本当にやっているかどうか読み手には分からないです。
ライフハックはネットに転がっている情報をキュレーション(まとめ)すれば実際にやっていなくても書けてしまいますから。

体験談を書き、出来れば実際にやっている風景の画像など載せれば説得力が増します。

前に書いた『映画のキャラ名をメモしながら書けば「コイツ誰だっけ?」とならずに楽しめる』という記事でも、実際のメモ画像を載せています。
本当にペンと紙を片手に映画見ていますからね、私は。覚えやすくて本当に良い方法です。

aobtd.hatenablog.com


研究者の実験結果や論文を織り交ぜている(ハロー効果・後光効果)

本やブログを読んでいると、研究や実験結果が書かれた箇所をよく見かけます。
私は心理学に興味があるのですが、巷で売られている「人生を良くする心理学!」……みたいな本ではかならず実験やその結果も書かれています。

これも記事の説得力をあげるためです。
権威のある大学、研究機関の実験結果をセットで書くと、記事の説得力が増します。

これは『ハロー効果』と呼ばれる心理現象です。ことわざで言うなら「虎の威を借るキツネ」。単なる文字数稼ぎじゃないんですね。


どこの誰が書いているか分からない方法論に「実際にケンブリッジ大学ジョン・スミス教授の実験でもこういう結果がでています」と書き添えれば、途端に説得力・信頼性が生まれます。文章の心理トリックとして初歩ですが、効果はバツグンです。
(なおジョン・スミスとは日本で言えば『佐藤一郎』みたいな名前で、よくある苗字・名前の組み合わせ。こんな偽名っぽい名前でもケンブリッジ大学とつければいかにも信用できそうに見えるでしょ?)


読者の質問を想定し、一言自分の言葉で反応している

例えば「読者の中には「○○じゃないか」と思う人もいるかもしれない。 なるほど、それはもっともな考えだ」と、読者が思うであろう印象を先読みしている部分があったりします。

こういう部分を読むと、まるで作者と対話しているような気分を覚えます。作者と対話する感覚を覚えさせる効果があるようです。
よって読み手の心は深く文章に入り込んでいきます。

また、読者が想定するであろう質問を先読みする事で「この作者は客観的に考える事が出来る・読者の事をちゃんと考えている!」……と錯覚します。


もしその質問が読み手の疑問とマッチすれば、『作者は自分の考えに返答をくれた』と感じさせる事が出来ます。
本やブログを書くのは一人ですが、読者は何十人、何百人、もしくは何千人といます。
それだけ読む人がいれば作者が予想したのと同じ疑問を持つ人もいるはず。


本を読んで気付いた3つのお手軽文章テクニックまとめ

普段は本に書かれている内容しか読まないのですが、内容以外の部分に注目したら以上のポイントに気付きました。
ブログ記事に応用すればクオリティアップに繋がりそうです。