3DSゲーム『僕のヒーローアカデミア バトル・フォー・オール』レビュー。キャラゲーのお手本

少し前にジャンプ漫画『僕のヒーローアカデミア』にハマりました。

ニンテンドー3DSソフト『僕のヒーローアカデミア バトル・フォー・オール』もプレイしたのでレビューします。

 

 

 

 

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操作とコンボが非常に簡単かつ、本格的バトル

本作はオールマイトが直々に操作方法、各キャラの技の出し方やコンボの繋ぎ方を教えてくれます。説明書を見なくても動かせる親切設計。

 

コマンドもシンプルで、技を出そうとしたのに出せなかったという事はありません。必殺技もボタン二つの組み合わせで出せます。

 

『ワンピース グランドバトル』シリーズの操作性が好きな人にオススメ。演出が派手なので、戦っている感覚もしっかり感じます。

 

 

キャラ数はフルキャストではないものの、かなり多い

操作可能なのは1ーA生徒の一部とオールマイト、他隠しキャラ1名。

他の生徒(常闇踏陰、芦戸三奈、障子目蔵など)やヒーロー(イレイザーヘッドリカバリーガールなど)はサポートキャラとして登場します。

 

 

技やモーションは愛が感じられる原作再現度

技は基本的に原作準拠です。原作のコマを再現した技が多く、原作愛が感じらます。

 

緑谷出久の必殺技は指で撃つスマッシュと、入学試験でロボに食らわせた拳のスマッシュです。

 

爆豪勝己なら体育祭で切島に放った連続爆撃と、轟に見せたハウザー・インパクト。轟焦凍は同じく体育祭での瞬間氷結。麗日お茶子は彗星ホームランと流星群。

 

この他のキャラも原作のコマを再現した技を持ってます。

 

モーションも同じく原作準拠。

例えば飯田天哉の必殺技は、非常口のポーズでフィニッシュ。上鳴電気は電撃で脳がショートした時の「ウェ~イ」でフィニッシュ。青山優雅はレーザーの打ち過ぎでお腹が痛くなった時のポーズでフィニッシュ。

  

描写の少ないキャラはゲームオリジナルの技が多いものの、可能な限り原作を再現しています。

 

 

雄英入学~USJ襲撃編までのストーリー

キャラ毎にストーリーがあり、基本的には一章毎に違うキャラと戦闘するという流れです。原作で絡みの無かったキャラ同士の会話が聞けます。

 

最終章ではUSJ襲撃が起こり、かならず弔との戦闘になります。

 

操作キャラ毎にセリフも違うから飽きません。何より「もしもあの時、あのキャラが死柄木弔と戦っていたら」というifが見られるのが嬉しい。

 

エンディングではオールマイトと共に「プルス・ウルトラ!」と声をあげ、「これが、○○のヒーローアカデミア!」と決意を新たにするセリフで締められます(○○にはキャラ毎の一人称が入り、緑谷なら「僕」、麗日だったら「私」、爆豪なら「俺」などに変わる)。

ヒーローになるという決意を改めて持つエンディングが素晴らしいです。

 

 

下画面の操作でステータスアップ

下画面のスクリーンを操作することでキャラの性能が一時的にアップ出来るシステムです。

両手が塞がっている事を想定されているので、タッチスクリーンの操作は簡単。タッチペンではなく親指で操作するのがコツでしょう。

 

キャラによって操作が異なり、例えば緑谷は下画面を何度もタッチする、轟は左右に別れた画面のどちらかを連続タッチする事でパワーorスピードが上がる・八百万は決まった図形を描く………など。

それぞれの個性が反映されています。

 

相手がダウンした隙にタッチスクリーンを操作するのがコツ。パワーアップしてさらに追い討ちを掛けるのが楽しいです。

 

 

プレゼントマイクの実況風掛け声が最高。プレイを邪魔しない絶妙さ

戦闘中に英語教師・プレゼントマイクの実況風掛け声が流れます。

コンボを決めると「アメイジング!」、先制攻撃をすれば「ファーストアタック!」、超必殺技で相手を倒すと、「プルスウルトラKO!」など。

 

超必殺技、プルスウルトラ技で相手にトドメを指した時の演出が素晴らしいです。

 

バトル・フォー・オールではプルスウルトラ技を当てるとムービーが入ります(『ワンピース グランドバトル』シリーズのように)。

必殺技でトドメを指した場合、必殺技ムービー終了直前に画面が停止して「プルスウルトラKO!」と、プレゼントマイクの声が入ります。

 

この停止するタイミングが絶妙の一言。ゲームの流れを止めず、プレイの邪魔にならないよう、丁寧に調整されています。

何がなんでも超必殺技でトドメを差したくなるほど、クセになる演出です。

 

 

決まった条件をクリアする『カリキュラム』

サブミッション的な要素に、『カリキュラム』があります。カリキュラムをクリアしてお金やヒーローポイントを貯め、新しいコスチューム入手やステータスを成長させるというもの。

 

カリキュラムのミッションはゴミを掃除、仮装ヴィラン(ロボット)討伐、対戦など。フラッグ(旗)を指定された数だけ集めるといったものもあり、種類豊富です。

カリキュラムの内容は基本的にどのキャラも同じですが、セリフが異なるのでそう簡単に飽きません。

 

 

ヒーローコスチュームの変更が出来る『カスタマイズ』

お金を貯めて少しずつコスチュームや体操着を集める。コンプリート要素としても優秀なシステム。

さすがに緑谷に爆豪のコスチュームを着させるといったことは出来ません。出来たら面白かったけど。

 

 

気になった点

やはり操作キャラの数。少なくはないものの、常闇や芦戸といったキャラも動かしたかった。描写の少なさが原因でしょうから、原作描写が増えた今ならもっとキャラ数を増やせると思います。

 

 

轟焦凍の攻撃方法が氷結のみ

轟の個性は右半身から冷気を、左半身から熱を発する"半冷半熱"です。

しかし轟の攻撃が氷結のみで、炎を使いません。ヒーローコスチュームも初期の 「炎側(左半身)を覆い隠す」ものです。

 

轟が戦闘で炎を使ったのは体育祭で、初期はほとんど描かれていないからでしょう。頑なに左(熱)を使わないのはある意味原作準拠と言えますが。

  

また、峰田の技名はなぜか擬音。プルスウルトラ技も体育祭で仮想ヴィランに追突されたシーンの再現です。違和感ありありですが、これはこれで峰田らしさがあって良いかもしれません。

 

 

続編があるなら

キャラにプロヒーローや操作不可だった生徒、ヴィランを追加してほしい。これに尽きる。

特にオール・フォー・ワンやステインなどのヴィランや、グラントリノ、シンリンカムイといったヒーローも追加して欲しい。

 

各々が必殺技を身に付けた今なら、本作よりももっと白熱するバトルが楽しめるはずです。

 

 

総評

原作再現度や演出など、キャラゲーのお手本というべきクオリティです。格闘アクションとしても楽しい。

僕のヒーローアカデミア』ファンなら買って損はありません。現に私は得しました。梅雨ちゃんと耳郎を操作できたのが嬉しい。

ファンなら買っても絶対に損しない作品です。

 

 

PS4僕のヒーローアカデミア One`s Justice』も楽しみ

もうすぐPS4ソフト『僕のヒーローアカデミア One`s Justice』が発売されます。

皆さんは買うでしょうか?

私はもちろん買います。発売後すぐに買います。

 

キャラ数が増えた上に、公式トレーラーを見る限りバトルの爽快感もかなりのものです。我らがヒロイン、トガヒミコを動かせるという点が楽しみです。