【海外ドラマ】フラッシュの能力まとめ。応用力の高さと万能さがヤバい【アメコミ】
海外ドラマ『フラッシュ』の第5シーズンを観ています。
フラッシュは映画スーサイド・スクワッドに友情出演しており、気になってドラマを観たらすぐハマりました。
ところで第5シーズンを観ていて、「フラッシュの能力って複雑だよな」と思いました。基本的には超高速で動けるという能力ですが、スピードを応用した技・能力がたくさんあります、その中にはよく考えると説明の難しいものも。
今回はフラッシュの能力を1つずつ解説しながらまとめていきます。
フラッシュの基本能力「スピードフォースにアクセス出来る」
フラッシュといえば高速移動ですが、実は基本能力ではありません。それよりも根本にあるのは「スピードフォースにアクセスする」能力です。厳密に言えばこれがフラッシュの能力であり、これがないと高速移動も出来ません。
スピードフォースとはフラッシュ達がいる世界とは別の次元にある空間です。一種の異次元空間ですね。未知の運動エネルギーで満たされており、空間そのものが意思を持っているという不思議な世界。
フラッシュはこの空間からエネルギーを取り出して高速移動します。自力で走っているんじゃないというのは意外ではないでしょうか。
フラッシュを初め、DCコミックスのスピードスター(高速移動能力者)達はスピードフォースを利用して高速移動を可能としています。ヴィラン(敵)の攻撃などでスピードフォースにアクセス出来なくなり、スピードが出せなくなる場面も多々あります。
高速移動
スピードフォースのエネルギーを利用して出来る、最も基本的な能力。文字通り目にも止まらぬ早さで走れます。走ると赤い閃光が発生しますが、これはスピードスターによって黄色だったり紫色だったりします。
体の一部分を高速で動かす事も可能。作中描写では……
- 顔を振動させて正体を隠す。セルフモザイク。
- 声帯を振動させ、声を変える。セルフボイチェン。
- 腕を振動させ、殺傷力を持たせた手刀で攻撃。セルフ高周波ブレード。
といったシーンも。最後の手刀は敵のスピードスターがよく使いますが、原理的にはフラッシュも出来るはず。
また、トップスピードで走りパンチを繰り出す「スーパーソニックパンチ」という技も。スピードが足りなければ逆に負傷してしまう危険な技です。
物質透過
物体をすり抜ける事が出来、作中では壁や床を抜けるシーンがあります。これは身体の原子を振動させ、物体の原子のすき間をすり抜けるというもの。
「トンネル効果」というものがありまして、テーブルを思いっきり叩くと極めて低確率で手がテーブルをすり抜けると言われています。手の原子がテーブルの原子の隙間を通り抜ける現象が起きると言われています。普通はまず起こらないような確率ですが。
フラッシュはこの現象を引き起こす事で物質透過をしています。
運動エネルギーを与える
スピードフォースから引き出したエネルギーを、他の人・物にも付与出来ます。上述の物質透過も、フラッシュが触れている場合に限り一緒にすり抜けが可能です。
作中ではアイリスと一緒に床をすり抜けたり、飛行機全体にエネルギーを与えてビルをすり抜けさせるシーンも。
電撃・熱・風を発生させる
フラッシュは能力の応用で、電撃、熱、風を発生させます。どれか1つでも立派な能力なのに3つは優遇され過ぎな気もしますが、全て高速移動の応用です。
ます電撃ですが、フラッシュは走っている時には常に帯電しています。高速で走って帯電し、電気を一気に放出することで雷のように打ち出しています。手を擦り合わせて帯電させれば、手のみに電気を作ることも可能。
熱は身体の分子を振動させることで発生させます。電子レンジの原理と同じです。
風は手を高速で回転させて発生させます。風というより小さな竜巻ですね。その場で円を描くように走れば大規模な竜巻を作ることも可能。これはシーズン3の序盤に出てきたスピードスターが実行しており、フラッシュは竜巻を相殺する目的でやりました。
タイムトラベル
フラッシュのチート技、タイムトラベル。高速移動によって過去や未来に行き来するというとんでもない能力です。
「ウラシマ効果」というものがあり、物体の移動スピードが光速に近づくと、その物体だけ時間の流れが遅くなると言われています。この理論でいけば年を取らずに未来に行くことが可能です。
フラッシュはスピードフォースのエネルギーによって時空間トンネルを開く事が出来ます。これにより未来だけではなく過去にもタイムトラベルが可能。時間移動は他のスピードスターにも出来ます。
高速移動によってタイムスリップというのは『ヒーローズ』でもありました。高速移動の能力者が一時的にパワーアップし、光速移動したことで過去に戻るシーンがあります。
フラッシュ作中では過去の出来事に介入して歴史を変えるストーリーもありました。これが原因で大事件が起こり、シーズン3のストーリーに繋がります。
次元移動(パラレルワールドに移動できる)
タイムトラベル以上にスゴイのが次元移動。フラッシュは能力を応用してパラレルワールド(平行世界)に行けます。
フラッシュの世界にはそれぞれ周波数の異なるパラレルワールドが存在しており、フラッシュはその周波数に合わせて身体を振動させ、多次元の壁を通り抜ける事が出来ます。
作中ではフラッシュのいる世界は「アース1」と呼ばれ、別次元としてアース2、アース3……が存在します。シーズン2はアース2の世界が深く絡むストーリーとなっており、別世界の登場人物が多数登場します。
あと、この能力はフラッシュ以外にもシスコが持っており、こちらもシーズン2で本格的に描かれます。個人的にはシスコの能力が最も欲しい。瞬間移動も出来るし。
自分を増やす「残存する時間軸」
フラッシュの数ある能力の中で、一番難しいのがこの「残存する時間軸」。端的に言うと実体のある分身を作り出す能力です。高速移動やその他の能力もある、フラッシュそのものです。
残存する時間軸は、過去にタイムトラベルし、過去の自分と会うことで生まれます。このフラッシュに、本来の時間軸のフラッシュが協力してもらうというもの。
これだとドラえもんの世界観でも描かれそうですが、フラッシュの場合はもう少し複雑。なんたって、過去のフラッシュが死んでも未来のフラッシュは無事生きたままなのですから。
親殺しのパラドックスで語られるように、過去の自分の命が無くなれば現在の自分も存在が消えます。なぜフラッシュは無事なのかというと、新しい時間軸が生まれるから。
過去の自分と会うと、そこから新しい時間軸が発生します。それは未来のフラッシュによって作り出したものです。全く別の時間軸なので、過去のフラッシュに何が起ころうと未来のフラッシュには何も起こりません。
よって残存する時間軸のフラッシュは、命をかけた戦法が可能となります。
ここで大切なのは、残存する時間軸によって産み出されたフラッシュは「自分が犠牲になることも構わず未来の自分に協力する」という点。新しく誕生したフラッシュも意思のある存在です。にも関わらず未来の為に命を投げ捨てることも構いません。
本来の時間軸のバリー(フラッシュ)も、分身を使い捨てにするような事はしません。あくまで協力を仰ぐだけで、結果的に殉死したとしてもそれは分身の意思によるものです。
冷静に考えるとスゴイですが、これはやはりバリーが正義の心を持っているからでしょうね。別の時間軸の自分の為に、命を駆けて敵に対峙出来るバリーのヒーローらしさが現れていると感じました。
フラッシュの能力まとめ
ではフラッシュの能力まとめです。
- フラッシュの基本能力「スピードフォースにアクセス出来る」
- 高速移動
- 物質透過
- 運動エネルギーを与える
- 電撃・熱・風を発生させる
- タイムトラベル
- 次元移動(パラレルワールドに移動できる)
- 自分を増やす「残存する時間軸」
能力を応用して新たな技とする……これはヒーロー作品のロマンですが、フラッシュは特に技が多いです。
スピードだけではどうにもならない状況に陥ることが多々あり、その打破しうる新技を会得する……。フラッシュの応用力の高さはこういう流れで備わったものです。
逆にフラッシュではなくバリー・アレンとして問題に立ち向かうストーリーも。これは本当にスピードじゃどうにもならない場合ですね。こうした展開はドラマチックでカタルシスの感じる見ごたえとなっています。『フラッシュ』の見所です。
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