PS4『レッドデッドリデンプション2』の生活要素は神レベルに面白い

最近はレッドデッドリデンプション2をやっています。
さすがロックスターゲームス作品、無法者を描かせたら右に出るものはいません。


そのうえRDRシリーズは西武開拓時代のギャングの物語アウトローの本場と言えます。この組み合わせは素晴らしく相性が良いですね。

 

今はストーリーの中盤なので本番はこれからという所でしょうが、気に入っているポイントが一つあります。
それは生活要素のクオリティが神レベルに面白いという点です。

 


RDR2の生活要素

生活要素というのは、例えば食事をしたり睡眠をとったりなど、ゲームキャラが現実に存在したら必ず行うアクションのこと。
レッドデッドリデンプション2ならあいさつや遊び(ミニゲーム)も含まれます。たき火を焚いてのアイテム作成も。

 

レッドデッドリデンプション2 焚き火 調理

■『レッドデッドリデンプション2』たき火風景で肉を焼いているところ

 


生産要素が充実したオンラインゲームなどは生活系と呼ばれ、一つのジャンルになっています
やったことはないですが、ArcheAge(アーキエイジ)やマビノギなどでしょうか。

コンシューマーゲームではThe Sims(ザ・シムズ)シリーズやワールド・ネバーランドシリーズなどは生活系シミュレーションに分類されると思います。

 

レッドデッドリデンプション2 焚き火

■焼いた肉を食べる。ナイフに刺したまま直接かぶりつくワイルドさ

 

レッドデッドリデンプション2は洋ゲー感バリバリのFPSで、上に挙げたゲームとは雰囲気が違います。
ですが、様々な生活要素が用意されており、西武開拓時代の荒くれ者としてゲーム内で生活できるほど充実しています。


ミッション前にクラッカーや缶詰めなどの食料アイテムを食べて腹ごしらえしたり、狩りで獲物を捕まえたら肉をたき火で焼いて食べたり。


桃やリンゴ、ビスケットなどのおやつ的なアイテムもあり、意味なく食べたくなるんですよ。ライフは満タンで食べる意味はないけど、せっかくだから食べておくか…みたいに。

食料アイテムは主に雑貨屋で買えますが、種類が豊富なので選ぶ楽しみもあります。アイテム一覧から選ぶだけだなく棚から直接買えるのもリアルで楽しい。

 

 

レッドデッドリデンプション2 雑貨屋

■雑貨屋や武器屋ではアイテムを手に取り、じっくり観察したりも出来ます

 

アイテムの種類もシンプルにまとまっており、ちょうど良い

種類が豊富とは書きましたが、決して多すぎる訳ではなく、ちょうど良い数に絞られています。

世界観に入り込めるちょうど良い数と言えるでしょうか。


例えば酒場では酒と料理を注文出来ますが、注文可能な酒・料理は2種類。西部の酒場はビールかウイスキーのみです(食料アイテムでならジンやラム酒も飲める)。

 

レッドデッドリデンプション2 酒場

■酒場で頼める酒は2種類。パッと見ると少ないが、プレイしてみるとちょうどいい

 

料理は町によって違うものの、こちらも多くて2種類。
まるで頑固親父のラーメン屋の如く、厳選されたアイテム数です。


これくらいシンプルな方がいいです。
選ぶ楽しみがあるのは嬉しいですが、あまりに選択肢が多すぎてもいけません。疲れてしまうというか、多すぎると逆に選ぶのがダルくなります。

回復アイテムが豊富なゲームをやったことのある人なら、「もう回復量の多いやつ一個でいいや」となった経験があるはず。


仮想現実やロールプレイを楽しむなら、アイテム数はシンプルな方が良いのかもしれません。
これがシムズシリーズみたいに完全な仮想人生を生きるゲームなら別ですよ。人生なのに食事のバリエーションが少なかったら全く面白くない。

 

ですが、本筋となるストーリーがあったり、アクション性が見所のゲームなどなら、生活要素の選択肢はシンプルに抑えた方が世界観に没頭出来ます。
RDR2はそのバランスが絶妙です、


ポーカーで遊んだら酒を一杯。負けたらヤケ酒

前作『レッドデッドリデンプション』では、ポーカーで遊んだら必ず一杯呑んでいました。
ひと遊びして満足したから酒を一杯…みたいなリアルな行動をゲーム内でやるのが楽しかったから。

「今日は大儲けしたぜ、マスター」などと酒場の店主に話ながら飲む雰囲気が良かった。

 

レッドデッドリデンプション2 ウイスキー

ウイスキーを飲む。ショットグラスで一気飲みが本場の呑み方

 

逆にボロ負けした時は何杯も注文してヤケ酒するとかしました。
前作RDRでは酒を飲みすぎると歩けないくらいフラフラになってその場で気絶しますが、これはポーカーがきっかけで知りました。

 

もちろんRDR2でも同じ事をしています。遊べるポーカーはテキサス・ホールデム(手札2枚、場に並べられた5枚のカードで役を作るルール)で、ミニゲームとして面白いのも良いです。

 

飲食する描写をしっかりしてくれるのも大きい

こういったロールプレイはゲーム的には無意味なんですよ。
ステータス全快の状態で回復アイテムを使ってもしょうがないですし、ポーカーをやったら酒を飲まなきゃならないなんてルールは一切ない。やってもシステム面のメリットはありません。

楽しいからやりたくなる。これだけです。
RDR2はある意味、ゲームの根元的な要素を完璧に満たしていると言えます。

 

 

食べたり飲んだり、タバコを吸ったりといった描写をちゃんとしてくれるのも大きな理由です。

自由度の高さで有名なスカイリムは大変惜しい。スカイリムは食べ物系アイテムこそ多いですが、食べる描写がありません。アイテム欄で使用しただけで終わり。

 

スカイリムも生活系のシステムが充実しており、自由度だけならRDR2を遥かに上回ります。それだけに、こうした細かい描写を省略しているのはとても惜しいです。


吟遊詩人の歌を聴きながら食事がしたかった。英語歌詞を無理やり和訳したせいで言葉がミッチリ詰め込まれ、歌うのが大変難しそうな歌を聞きながら食べたり飲んだりしたかったのですよ。

 

RDR2は一度遊ぶべき。ストーリーとロールプレイを両方深く楽しめる

RDR2の本筋の面白さはストーリーで、その他に狩りや賞金稼ぎ、NPCが引き起こすちょっとしたイベントなど、楽しみポイントもたくさんあります。それに加え、ロールプレイも深く楽しめます。

 

民家を襲撃して金品を物色している時は、意味なくタバコや葉巻を吹かしたり。
村や森をブラブラ歩く時は、クラッカーや塩漬け肉などを食べながら歩いたり。
町に行ったら噛み煙草を噛みながら敵ギャングに喧嘩を売ったり。

 

完全に西部のアウトローになりきれるのが面白いです。
現実に疲れたらRDR2で無法者の生活を送るのも良いかもしれません。