【書評】Gacktの挑戦状?『GACKTの勝ち方』レビュー

先日『GACKTの勝ち方』を読み終わりました。

ファン向けであると共に、「この本からどれだけ学びとれるか」を試される、GACKTからの挑戦状という印象を受けました。

 

gacktの勝ち方 内容

 

勝ち方のヒントを与えてくれる、GACKTからの挑戦状

一言で言えば「勝ち方のヒントを与えてくれる本」、「GACKTの挑戦状」です。どういうことか説明します。

 

ます勝ち方と題されているものの、方法論としてはあまり具体的ではありません。方法論よりも心持ち、GACKTの精神を深く書かれています。

その精神から、人生の勝ち方を学び取る為のヒントを提示してくれる本です。


数学で例えるなら、答えを教えてくれるのではなく、公式と解き方を教えてくれているイメージ。

「俺はこの公式を使い、このような解き方で答えを出した。さぁ、お前もやってみな」と言われている感じです。解答そのものは私達が自分で導きだす必要があります。

 

詳しく解説してくれる訳ではなく、あくまでヒントを提示するだけ。具体的な方法論は私たちが自分で掴まなければなりません。

「どうやれば良いのか、とりあえず方法を教えてくれ」という意識で読むと拍子抜けします。

 

場の主導権を握る方法など、具体例もある

もちろん具体的な方法論も書かれています。例えば「場の主導権を握る方法」。これはGACKTの実体験と共に紹介されます。


ある大物フィクサーと飲んだとき、場の主導権を握るためにウォッカを何杯も一気呑みしたというエピソード。言われるがままに飲んだら確実に潰されると感じ、あえて自分から勝負する姿勢を見せたそう。

結果、潰されるどころか一目置かれ、可愛がって貰えるようになったと書かれています。


酒の弱い人なら急性アルコール中毒待ったなしであり、ソックリ真似しちゃいけません。そういう事ではなく、要は自分の行動を基準化して場の主導権を握るというテクニックです。上記のエピソードはこれを応用したもの。

この精神はいろんな事に応用できそうで、方法論として良いと言えます。

 

GACKTの自伝(偉人伝?)として面白い

他にも喧嘩で病院送りにされ、二度とやられないよう徹底的にやり返したというエピソードなども描かれています。こうしたものが描かれており、読み物として大変楽しい。

タイトルはハウツー本やライフハック本のような印象ですが、中身は自伝というべき内容です。GACKT様の著書なら自伝ではなく偉人伝というべきでしょうか?

 

GACKTの精神を深く描いた一冊。

GACKTファンには確実にオススメ。GACKTのエピソードが多数描かれているので絶対に楽しめます。

方法論よりもマインドセットに重きを置いた本なので、ありがちなハウツー本に飽き飽きな人も、一度手に取って読んでみるとよいでしょう。